感染対策の考え方について

世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症。「5類感染症」に位置づけが変更されたものの、高齢者は感染すると重症化するリスクが高いため、引き続き注意が必要です。日常生活における基本的な感染対策について、改めて考えるとともに、正しい知識を身につけましょう。

一人ひとりの基本的感染対策の考え方

新型コロナウイルス感染症だけではなく、一般に感染症の流行が落ち着いている時期であっても、地域での感染症の流行状況に関心を持ち、自らを感染症から防ぎ、身近な人を守る、ひいては社会を感染症から守ることが重要です。以下の基本的な対策を一人一人が身に着けて「新たな健康習慣」を実践しましょう。

感染防止の5つの基本

①体調不安や症状があるときは
体調不安や症状がある場合は無理せずに自宅で療養あるいは受診をしましょう。
発熱や下痢、嘔吐、発疹などの症状が出てきた場合には、無理せず自宅で療養し、加えて体調がよくないときは医療機関を受診しましょう。ただし、検査のみを目的とした救急外来の利用は控えましょう。
なお、自分の体調が悪い場合には、持病のあるような重症化リスクの高い人と会うことは避けましょう。

②状況に応じたマスク着用や咳エチケット
マスク着用には、他者を感染させない効果に次いで、自らが感染するリスクを下げる効果も認められています。マスク着脱の判断は、地域の感染症の流行状況、周囲の混雑状況、空間の広さ、その場にいる時間の長さなどの感染のリスクや目の前にいる人の重症化リスクの程度、不特定集団の中かどうかなどを考慮しましょう。マスク着用を呼びかけられている場面では、着用するようにしましょう。
外出時はマスクを携帯して必要に応じていつでもマスクの着用ができるようにしておきましょう。
また、他人に感染させないために、咳やくしゃみをする際はマスクやティッシュペーパー、ハンカチ、袖などを使い飛沫を防ぎましょう。

③密集・密接・密閉(三密)の回避は引き続き有効
特に不特定多数の人がいる場所では、換気や人との間隔を空けたり、空いている時間帯や移動方法を選んだり、空いた場所を利用したりすることによって、呼吸器感染症の感染リスクを下げることができます。

④手洗いを日常の生活習慣に
食事前、トイレの後、家に帰った時などには、まず手を洗いましょう。手洗いは20~30秒程度かけて流水と石鹸で丁寧に洗うことが望ましいです。石鹸がなくても同様の時間をかけて丁寧に洗い、アルコールなどの適切な手指消毒薬を使用するのも良いでしょう。

⑤適度な運動、食事などの生活習慣で健やかな暮らしを
一人一人の健康状態に応じた運動や食事、禁煙等、適切な生活習慣を理解して実行することが大切です。特に基礎疾患のある方は、かかりつけ医などのアドバイスを参考にして、体調管理に気を付けましょう。

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