<石坂浩二さん、木佐彩子さんの特別対談>
コロナに気をつけ、ココロもカラダも健康に!

新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、高齢者が気軽に外出したり、人に会ったりしにくい状況が続いています。でも、自宅に閉じこもってばかりいると、体はどんどん弱まる可能性が高いです。厚生労働省の特設サイト「地域がいきいき 集まろう!通いの場」でも、感染予防に気をつけつつ、健康維持のための情報発信をしています。ここではサイトでナビゲーターを務める石坂浩二さんと木佐彩子さんに、高齢者の健康をテーマに語りあってもらいました。

俳優 石坂浩二

いしざか・こうじ/慶應義塾大学在学中の1962年にデビュー。ドラマ『草燃える』『元禄太平記』、映画『犬神家の一族』など出演作多数。司会者、クイズ番組の解答者としても活躍。

フリーアナウンサー 木佐彩子

きさ・あやこ/青山学院大学卒業後、フジテレビに入社し、キャスターとして多数の人気番組に出演。2003年にフジテレビを退社し、フリーに。テレビ、CM、イベント等で幅広く活躍。

無理せず楽しみながら習慣化することが大事

木佐 石坂さんはコロナの影響で、生活にどんな変化がありましたか。

石坂 今は忙しく仕事をしていますが、趣味の絵やプラモデルの会で人と会う機会は減りました。そのかわりオンラインでの活動を行っていますが、直接会えないのはやはり寂しいですね。あとは家にいる時間が長いと心身の調子が崩れがちなので、今まで以上に健康には気をつかうようになりました。

木佐 私には70代、80代の両親がいるのですが、家に閉じこもり気味になって体力が衰えていくことを心配しています。健康維持には「運動」「食生活」「口腔ケア」「人との交流」の四つが大事だと言われています。石坂さんはどんなことに気をつけていますか。

石坂 運動はゴルフと犬の散歩くらいですね。食事はたんぱく質をしっかりとり、魚や野菜は新鮮で質の良いものを選んでいます。そのほうが味付けも薄めで済みますからね。あとは歯医者には月に一度、必ず行くようにしています。

木佐 口腔ケアは大事ですね。私の父は数年前に誤嚥性肺炎を患ったので、お口の手入れを欠かさず、なるべく声を出してもらうよう気をくばっています。ただ、こういった健康維持のための取り組みは、継続が大切ですね。

石坂 何ごとも無理は続きません。小さなことから、楽しみながら取り組むことが大事だと思います。最初は面倒だったり、つらかったりしても、習慣化すると意外と楽になるものです。あとは何かご褒美を用意するといいですね。僕の場合、運動後のビールですが(笑)。

家族からの声がけや人との交流が励みに

木佐 健康のための良い習慣をつくるには、家族のサポートも大事ですね。私はなるべくこまめに親に声をかけるようにしています。「今日、顔色いいね」なんて言うと、「やっぱり? 今日は2回、散歩に行ったんだ」なんてものすごくうれしそうな顔をするんです。

石坂 褒められるのって、何歳になってもうれしいものなんです。

木佐 父は散歩をした日は会話が多くて、すごく調子がいいんです。家の外は刺激があって、普段使わない脳を使うのでしょう。

石坂 運動といっても、まずは家の近所を軽く歩く程度で十分だと思います。僕は犬の散歩をしながら、散歩中に会った知人と雑談するのが何よりの楽しみです。

木佐 ちょっとした人との交流が、心の健康には大事なんですね。そういった意味では地域の交流の場である「通いの場」が再開し始めているのは、とても喜ばしいです。

石坂 人は何歳になっても自分の居場所や心のよりどころが必要です。「通いの場」はどこも感染防止対策をとって再開しているはずなので、安心して参加していただきたいですね。不安を感じる方は一度見学して、自分の目で確かめたうえで参加されるとよいと思います。

木佐 コロナは私たちの価値観を変えた面もあります。私の親世代はどちらかというと自分を抑え、我慢して生きてきた方が多いと思います。それだけにこれからは、もっと自分の気持ちややりたいことを重視して、人生を存分に楽しんでいただきたいと思っています。

石坂 そのためには健康が何より大切です。今は何をするにもそれなりの対策や工夫が必要ですが、いつかやりたいことを自由にやれる時がきます。その時に元気でいられるよう、ぜひ日々の健康維持に取り組んでいただきたいですね。

►石坂さん、木佐さんが出演する動画はこちらからご覧いただけます。

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